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近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>佐賀県立図書館 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明をくどくどと。(文末に参考文献ナンバー)

佐賀県佐賀市編

旧三省銀行(同左)
佐賀市柳町 明治15年(1882)頃
木造/2階建 不詳/不詳
県指定重要文化財/05.5/佐賀市/静態保存(金融機関)
 下手をすると幕末期の建物か? と思わせますが、それならば、まともな建物ではないでしょう。こんな偉そうな土蔵はそうありません。内外装とも完全な庄屋造ではありますが、金融機関として立派に使用されていたようです。
 なにぶん不勉強なもので、明治初期の金融機関が中世からの流れにのったものか、金融業の考え方が浸透していたのか、よく分かりません。建物だけを見てみると、庄屋さんがお金の貸し借りを仲介していたという想像ばかりが、頭を駆けめぐります。(21.)

県教育庁社会教育課分室(佐賀県警察本部)
佐賀市城内2丁目 明治20年(1887)
木造/2階建 不詳/不詳
/05.5/佐賀県/事務施設(同左)
 佐賀城の近くにあって、和風建築とは違った古めかしさを醸し出しています。基本的なアーチ窓の繰り返しと和風の延長線と思われる軒部分の処理は、完成された洋風建築にはない魅力を見せていると思うのは、私だけでしょうか。わざとなのかどうかは分かりませんが、色合いも古典調に仕立てており、そこもなかなか好感が持てます。
 元は県警の本部であった建物です。現在は教育庁の管轄で、学校教育関係の組合等が入居しています。玄関にはいくつも看板が掛けられていて、さながら民間の雑居ビルのようです。(a.21.)

佐賀市歴史民俗館(旧古賀銀行本店)
佐賀市柳町 明治39年(1906)?
木造/2階建 不詳/不詳
県指定重要文化財/05.5/佐賀市/静態保存(金融機関)
 堂々たる銀行建築。数度の改築が施され公共施設として現在まで使われていましたが、近年歴史資料館としてリニューアルオープンしました。内装は数度の改修が施されていたため、想像を含めながら復元が行われました。内部はかつての様子を活かしながら地域の歴史を紹介しています。
 横はかつての長崎街道に面しており、この通り沿いを中心にして4棟を「歴史民俗館」として整備しています。通りを歩きながら往時を偲ぶ、散策観光に適した形態を持つ施設です。(21.)

藪内写真館(同左)
佐賀市松原2丁目 明治44年(1911)
木造/2階建 不詳/不詳
/05.5/民間/商業施設(同左)
 お堀端に残る洋館。洋館と言っても何人も寄せ付けないような高級感を漂わすものではなく、こちらは生活感がにじみ出ている施設で、何だか懐かしい気持ちになれます。
 市街地の中ではどちらかというと裏通りに当たります。かつては人の行き交うメインストリートであったのかもしれません。その中で洋風建築は当時の花形建築としてもてはやされたことでしょう。玄関上部2階バルコニーはコロニアル建築の模倣でしょうか。近代都市の「背伸び」を思わせ、ほほえましく感じます。(21.)

佐賀県知事公舎(同左)
佐賀市中の小路 明治末年
木造/2階建 不詳/不詳
/05.6/佐賀県/住居(同左)
 知事公舎と言えば、北海道知事公舎のように登録文化財となり、一般にひろく公開されている例もありますが、こちらはひっそりとたたずんでいます。市内にある建築の中でも特に古い建物で、修繕にも年々費用がかかっているようです。こういった公共建築ほど、いつの間にか取り壊された、なんてことが実に多く、心配でなりません。
 この建物の裏にはホタルが出る水際があるとのこと。周囲は市街地ながら静けさも持ち合わせており、贅沢な気がする街並みです。まさに高級住宅地、と言ったところでしょうか。(a.) 

戸上電機製作所本社(同左)
佐賀市大財北町 大正14年(1925)
木造/3階建 不詳/小柳建設
/05.6/戸上氏/事務施設(同左)
 佐賀県が世界に誇る製造業のひとつ。最新機器を取り扱う業態のその本社に古典を感じさせるところに、佐賀の懐の深さをしみじみと感じます。工場内には見たところまだまだ名のある施設が遺っているようです。学会の都合で何とか見に行きたいものです。この建物だけでも十分と言えばそうですが。
 本社事務所は建造当初2階建で、昭和13年に現在の3階建に改装されたとのこと。それ以降はまずい改修も行われることなく、今も美しいたたずまいを市街地に残してくれています。(21.)

徴古館(同左)
佐賀市松原2丁目 昭和2年(1927)
鉄筋コンクリート造/ 不詳/不詳
国登録有形文化財/05.6/鍋島報效会/余暇施設(同左)
 きれいに整備された鉄筋コンクリート建築で、多少出入り口が大仰に作られていると、どうしても斎場か宗教建築と考えてしまいますが、こちらはそれらのどれにも当てはまらない資料館です。藩主に対する崇敬の念を宗教的なものと考えるとなるほど、と思うところもありますが、ここでは論を置くことにします。
 どちらにせよ、かなり象徴的な建物であることは間違いないでしょう。車寄部分は丸く処理されており、車を横付けするには、少々不便な形状です。ここへは徒歩で来い、と言うことでしょうか。(21.)

旧池田医院(同左)
佐賀市松原2丁目 昭和5年(1930)頃
木造/2階建 不詳/不詳
/05.5/民間/住居(医療施設)
 市街地ど真ん中にあるにもかかわらず、この建物のまわりだけは郊外といった空気を漂わせています。近くにはお堀を挟んだ格好で県庁や徴古館、藪内写真館等が立ち並び、良好な歴史的空間を作り上げています。何よりも水際空間であることが、歩いていて心地よさを感じました。
 建物の特徴としては、何と言っても玄関部分の厳めしさが挙げられます。上部がバルコニーに出来るような高さに設定されているわけでもなく、ただ医療機関の格の高さを表しているように感じます。これも都市の彩りのひとつでしょう。(21.)

ニコニコ理容(ニコニコ美髪館)
佐賀市多布施1丁目 昭和9年(1934)
木造/2階建 不詳/不詳
/05.6/民間/商業施設(同左)
  近代化遺産報告書で特記される、なかなかの民間建築。華美な装飾の代わりに角部分のトーチ状装飾と右読みの「館髪美コニコニ」の文字。建物好きならずとも、一度見たら気になる建物ではないでしょうか。
 一番うれしいことは、同じ看板を掲げ同一用途で今も使用され続けている事でしょう。こういった施設が活き続けている都市には、変わらない魅力を感じます。大量生産・消費社会の中で貴重な都市ストックだと断言できます。(21.)

旧佐賀銀行呉服町支店(同左)
佐賀市呉服元町 昭和9年(1934)
コンクリート系造/2階建 清水組/清水組
/05.5/佐賀銀行/展示施設(金融機関)
 4本のオーダーと丸窓が銀行建築たることを堂々と主張しています。地方都市にはひとつ必ずといって良いほどあった銀行建築ですが、最近では徐々に少なくなってきました。
 問題点はやはりこのアーケード。建物はかなり窮屈に見えます。商店街のアーケードを取り払う例が、最近見られるようになりました。その理由は様々ありますが、この建物を見ると理由のひとつが何となく分かるような気がします。 (21.)

牛島町公民館(?)
佐賀市東佐賀町 昭和初期
木造/平屋建 不詳/不詳
/05.6/民間?/生活施設(同左)
 小さな公民館建築。類似した建物をいくつか見たことがありますが、和風建築の付属部分でもなく、単体で街中にぽつんと残されている例は初めて見ました。面しているとおりは長崎街道に沿っており、往時の繁栄を物語る建物のひとつと言えます。ただし、市街中心部にあるわけでなく、続き棟になっているわけでもないため、その注目度は極めて低いものです。
 年代がよく分からない建物のひとつです。ひとつひとつの特徴はあるものの、どの年代にも良くありますから、、こういうの。


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